第十三番 石光山 石山寺

〜後の世を 願うこころは かろくとも ほとけの誓い おもき石山〜

2008・9・14

大津での最後のお寺は石山寺です。 お昼も過ぎて、ここに到着したのは午後2時。 駐車場でしばらく待たされるほどの人出です。 ここは岩間寺から5分ほどのお寺です。

石山寺は琵琶湖の南端、瀬田川右岸の地にあります。 瀬田川と国道422号線に沿いにありますので、迷うことなく到着です。 瀬田川に面して山門が建っています。 源頼朝の寄進で建てられたもので、東大門と呼ばれています。 入母屋造りの本瓦葺きの重厚な門です。 門をくぐると、石畳の参道が続いています。
国の重要文化財 東大門

参道の先にある石段を上がると、寺名の由来となった石山があります。 一つの大きな塊が重なり合って立ち、巨大な岩盤となっています。 平地にこれほどの珪灰石が存在するのは珍しいらしく、国の天然記念物に指定されています。

この石山を中心に、広大な境内には本堂、多宝塔、鐘楼、御影堂、毘沙門堂などが建ち並んでいます。 舞台造りの本堂は、県下最古のもので、国宝に指定されています。 御本尊は如意輪観世音半跏像。国の重要文化財に指定されており、秘仏で33年ごとに御開帳されます。
国宝の多宝塔

多宝塔は高さ17mあり、源頼朝の寄進により建立されたもので日本最古の木造多宝塔であり、国宝に指定されています。 中には大日如来坐像が安置されています。 多宝塔前の広場には、紫式部の供養塔と芭蕉の句碑がり、瀬田川が見渡せる展望台の横に月見亭があります。 月見亭は近江八景の一つ、『石山の名月』でも知られる名月の観賞地です。 今でも中秋の名月には秋月祭が催されます。
月見亭

紫式部銅像

石山寺は、紫式部がこもって名作『源氏物語』を書き始めたお寺と伝えられています。 紫式部は新しい物語を書くために、石山寺に7日間こもって参拝しました。 8月15日、十五夜の月が瀬田川に映るのを眺めていた式部の胸に一つの物語の構想が浮かんだ。 傍にあった写経紙に『今宵は十五夜なりけりと思し出て、殿上の御遊恋ひしく・・・』と書き綴った。 源氏物語はこうして書き始められた・・・。 石山寺には、式部がこもって祈願した部屋が『源氏の間』として残されています。 裏山には紫式部の銅像もあります。 ちょうど『源氏物語千年紀in湖都大津』のイベントとして≪源氏夢回廊≫が塔頭5か院を中心に催されています。 たいへんな賑わいで、かぶり物まで出没して、お寺というよりイベント会場と化していました。

歴史の香りが漂うお寺でもあり、文学の歴史が花開いたお寺でもあります。 国宝や重要文化財も数多くあります。 今日はとにかく、どこもかしこも人・・人・・人。 静かに重厚な文化財や国宝を拝観している余裕は残念ながら、ありませんでした。 ここまで来て、あ〜あっもたいない・・・(>_<) それは、自分勝手な言い分ってもんですよね・・・。
賑やかな境内にはこんなものまで・・・

今回は大津のお寺を一気に三か所巡りました。 十分な知識も持たないまま、何気なく訪れるというのは、実にもったいない・・・。 しかも、駆け足で、まるでスタンプラリーのように終ってしまいました。 見逃してしまったもの、心に留めておけなかったものがあまりにも多くて、後悔ばかりが残ります。 きっと真の目的は果たせないまま、今日一日を過ごしてしまったのでしょう。 気がつけば3時を回っていましたが、朝から食事はおろか水も飲んでいないことにようやく気がつきました。

信心の心なくして、西国を巡礼しても意味がないかもしれません。




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