第三十二番 繖山 観音正寺

〜あなとうと 導きたまえ観音寺 遠き国より 運ぶ歩みを〜

2008・10・19

≪今日の足取り≫ 長命寺から 水茎焼(11:30)⇒観音正寺駐車場(12:00)・・300段の石段・・12:20境内到着 駐車場へ下山(13:20)⇒名神高速竜王IC⇒自宅(15:00)
続いてはここ観音正寺

長命寺から観音正寺まで約30分。
稲刈りの終わった田んぼにはコスモスの花畑が見えます。
秋ですね〜(#^.^#)
でも、おーどりーの膝は時々痙攣しております(>_<)
次の観音正寺で、更なる苦難が待ち受けていました。 時間も気になるので・・・という言い訳をして山頂近くまで有料登山道(500円)を利用しました。 かつて石段の参道は観音浄土への道と言われ、西国の中でも難所とされていました。 途中の駐車場は車が5〜6台駐車できる狭いスペースですが、ここに止めて参道に合流します。 ここから300m、直登りです( 一一)
十段ごとにことわざがある
参道ことわざの最後

【またしても石段】 駐車スペースから約300段の石段が待ち構えています。 この石段、先の長命寺と違って段差も幅もさらに不規則で弱った足には相当辛い・・・。 300段と言えども、先の808段にひけはとりません。 この石段には10段ごとに、ことわざが記してあります。 『なるほど・・』と思えることばかりですが、反省することも多々ありです。 ことわざのお札は三十三番からはじまり、一番で頂上に到着です。
仁王様のお出迎え
鐘楼

【境内】 山門らしきものはなかったのですが、境内に到着するとまず目に入るのが一対の仁王様のお出迎え。 立派な鐘楼も建っています。 仁王さまを通過し、さらに境内を進むと濡れ仏・北向地蔵尊・本堂・護摩堂などが建ち並んでいます。 本堂の右側山手の斜面にたくさんの石積みがあります。 宗教的意味はないそうですが、この石積みには何体かの観音像が祀られています。
濡れ仏
至る所に仏様が佇んでおられます

【濡れ仏】 江戸時代から銅製釈迦如来坐像が安置されていましたが、第二次世界大戦のときに供出されました。 お釈迦さまは戦争の戦闘機にされてしまったのでしょうか?? 今のお姿は1983年に再建されたものです。 胎内には信徒の写経が納められています。
北向き地蔵尊

【北向地蔵】 このお地蔵様は一願地蔵とも言われ、人に言えない苦しみを持つものが一心に地蔵尊のご真言を唱えると、 必ず解脱の方法を明らかにし、苦しみから救ってくださるというお地蔵様です。 ご真言はこの北向き地蔵様の中に記されていますので、七遍のご真言を唱えてください。 でも願い事は必ず一つ限りです。
観音正寺護摩堂
平成16年再建の本堂

【本堂】 護摩堂を通り過ぎ、境内の一番奥に本堂が建っています。 この本堂は1993年5月22日、原因不明の出火で重要文化財のご本尊、聖徳太子に願を訴えた伝説の人魚のミイラ 他仏像9体も灰となってしまったそうです。 ですが10年の歳月をかけ、2004年に再建され、見た目にもまだ新しい。 新しいご本尊は台座と光背を含み6.3mの千手千眼観世音菩薩。 インドから白檀の原木23tを輸入し、彫られた総白檀造りのご本尊は直接、拝観することができます。 西国観音霊場のご本尊を拝観できたのは、今日が初めてです。

もちろん、写真撮影は禁止なので画像は紹介できませんが、ぜひ一度ご自分の目でごらんになってください。 しばらく、白檀のご本尊様の前から動くことができなかったのは、単に足が疲れきっているせいだけではないでしょう・・・ 新しいものには歴史がなく、ありがたみが薄れていくように感じるかと思ったら、 観音さまのお顔というのは何故にあんなに穏やかで、全てを見通し慈しむような眼差しなのか・・・。 正坐をしてぼんやりしていたら、なぜか涙が出てきました。

標高433mの繖山山頂に建つ観音正寺。 聖徳太子が建立したお寺でその歴史は古く、人魚にまつわる伝説が残っています。 605年、聖徳太子が葦原から現れた人魚に出会い、『生前、神仏を尊ばず、魚の殺生を生業としておりましたので、 このような姿になりました。繖山にお寺を建立して私を成仏させてください』という人魚の願いを聞き入れた聖徳太子は 自ら千手千眼観世音菩薩を刻み、山頂に堂塔を築いたとされています。 かつては本堂に人魚のミイラが安置されていました。 聖徳太子さまも人魚姫のお願いには弱かった・・のでしょうか(=^・^=) 美人の人魚だったのかなあ〜リトルマーメイドのような(*^_^*) 境内からの眺めも素晴らしく、蒲生野の田園風景が見渡せます。
自分へのお土産

今日の巡礼はほんの少しは巡礼らしく、山岳信仰によって栄えた山中の古刹を自分の足で歩いてみました。 それでも、近くまでは車を使う軟弱ぶりではありますが、信仰の山に心を洗われた気分です。 長命寺、観音正寺ともに、拝観料も無料で駐車場も無料のありがたいお寺でした。




indexへもどる
inserted by FC2 system